Pew 2018海洋保全フェローによるグローバルな海洋問題への取り組み

沿岸エコシステム、海水温暖化、海洋ごみ、その他に注力

Pew 2018海洋保全フェローによるグローバルな海洋問題への取り組み

Pew Marine Fellows

Pew海洋保全フェローが本年度重点的に取り組む分野は、過去40年で30%減少したマングローブ生態系のように早急に取り組むべき地球環境保全活動です。←この段落は書体が違うけど大丈夫?

© Octavio Aburto-Oropeza

衛星を使ったマングローブの森の監視、海洋の状態の変化が魚の個体数に与える影響の予測、プラスチック廃棄物が海流に乗って移動する仕組みなどPew 2018海洋保全フェローは海洋保全に影響を及ぼす重要な問題に取り組みます。研究対象地は、地理的範囲も広範に及び、ニューイングランド、フィジー、アジア、中南米でのプロジェクトが予定されています。

今回7か国から8人の科学者と環境保護専門家が新しくフェローに加わりました。これらのフェローは、Pew海洋保全フェロープログラムからの支援を受けて、重要なテーマに関する調査を行い、海洋保全に関する問題の解決策を研究しています。2018年のフェローと、彼らが取り組んでいる課題をご紹介します。

海水温暖化による種の分布の変化

気候変動は、海洋環境に影響を及ぼす最も差し迫った問題の一つです。フェローの一人、Katherine Mills氏はGulf of Maine Research Instituteの準研究員で、米国北東部の海域に生息する50種にのぼる魚類および無脊椎動物の分布状況の変化を調査することにより、海水温暖化による影響を研究しています。インドネシアの西パプアで実施される別のプロジェクトでは、パプア大学、太平洋海洋資源研究センターのファカルティ研究員および講師であるRicardo Tapilatu氏が、無線タグ、データ、モデルを組み合わせて使用することにより、地球の気候変動がウミガメの個体数に与える影響についての新たな洞察を得ようとしています。

漁業政策の公正さについて

野生動物保護協会(WCS)のフィジー国家プログラム責任者、Sangeeta Mangubhai氏は、世界的な漁業政策において、西太平洋の小規模漁業者がどの程度考慮されているかを調査するために、社会学的アプローチを行います。太平洋地域の小規模漁業における漁獲の半分以上は女性によるものです。←ラスト一行は文の内容がおかしい。どういういみかな?

生息環境の現状

海洋生物が生存するためには健全な生息環境が十分にあることが、必要です。

そのため、カリフォルニア大学サンディエゴ・スクリプス海洋研究所のOctavio Aburto-Oropeza准教授は、世界中のマングローブ林の分布、健康状態、価値を追跡し、これらの重要な生息環境の損失(過去40年間で30%減少)による経済的影響を検討するシステムを開発する予定です。日本では、長崎大学のGregory N. Nishihara准教授が、多くの種にとっての重要な生息場所である海草の回復、保全、持続可能な管理を促進するための研究と、地域社会に基づくアプローチを組み合わせて行う予定です。

ネルソン・マンデラ大学、海洋生態学部のRonel Nel准教授は、南アフリカのウミガメの個体群が「難民」となる要因を調査し、この絶滅危惧種がより生息に適さない海域に追いやられた場合の影響を研究する予定です。中国では、広西生物多様性研究保全協会の科学館長であるWuying Lin氏が、中国南部で絶滅の危機にある海洋野生生物の違法取引に対処し、調査とモニタリングにより密猟を減らし、保護を拡大するための研究を予定しています。

プラスチック汚染の測定

チリでは、Católica del Norte大学海洋生物学部のMartin Thiel教授が、海洋プラスチックごみの組成と量に関する情報を収集し、分析する予定です。海洋を漂うプラスチックごみは、動物に絡まったり、飲み込んだ動物の内臓を傷つけたりすることにより、海洋生物を危険にさらします。また、外来生物を世界中に拡散する手段にもなります。

上記ならびに他のフェローの研究は、世界中の沿岸プロジェクトおよび海洋プロジェクトの重要な意思決定の基礎となります。

プログラムの背景

Pew海洋保全フェロープログラムは、世界の海洋および海洋生物の保護に力を注いでいます。毎年、外部の海洋専門家で構成される国際委員会により選出された、優れた中堅研究者および専門家に対して、3年間で150,000ドルのフェローシップ(研究費)が提供されます。フェローに選出されるのは、それぞれの分野で高いレベルの業績を上げており、フェローシップを活用して、海洋環境保護に役立つユニークかつ魅力的な仕事を行うのに十分な準備ができている人たちです。

フェローの優れたプロジェクトは、地球上の海洋生物の保護の強化に役立つはずです。このプログラムの目標は、窮地に追い込まれている世界の海洋環境をその脅威から救うべく才能ある科学者やその他の専門家が各自課題に取り組み、環境保全への道筋を照らすことです。彼ら一人一人ーの研究が、海洋生物種と生息環境を保護するための重要な鍵となるのです。これまでに、38か国から164人がPew海洋保全フェローに認定されています。

Polita Glynnは、The Pew Charitable TrustsのPew海洋保全フェロープログラムディレクターです。

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