栗原晴子博士

Title
助教
Department
琉球大学
Institution
University of the Ryukyus
Country
日本
E-mail
harukoku@sci.u-ryukyu.ac.jp
Award Year
2019
Country Of Origin
日本

栗原晴子氏は安田直子氏、河井崇氏と協力してパラオにて海水の分析やセンサーの設置によって、サンゴ礁の水質をモニタリングしています。

ジュディス・ウーターズ

海洋酸性化が日本の沿岸生息地と漁業に与える影響評価とその対策

現在、地球の大気中に放出されている二酸化炭素の約30%が、海に吸収されています。その結果、二酸化炭素と海水が化学反応を起こすことによって、海水の酸性化が引き起こされています。海の酸性化が進むと、海水中の炭酸カルシウム飽和度が低下します。炭酸カルシウムはサンゴや貝類、ウニ類、甲殻類など、多くの海産生物の殻や個骨格の形成に重要な物質です。このため、海洋酸性化の進行によって、これら生物の殻や骨格形成、さらには成長速度や生存率を低下する可能性が危惧され、水産業への影響が懸念されます。残念ながら、国内における海水成分のモニタリングは依然として限定的です。

栗原晴子氏は、生態系が亜熱帯から亜寒帯に及ぶ国内の沿岸生息地に水質モニタリングサイトを新設して、日本の海洋酸性化の現状と地域的な変動について評価を行います。管理された環境で、重要な水産有用種の酸性化に対する脆弱性をテストし、日本沿岸での酸性度上昇のリスクをモデルを使って予測し、この情報を意思決定者や地域社会と共有します。栗原氏はまた、酸性化に耐性を持つ貝類養殖の実現可能性も調査します。

本研究の成果は、海洋酸性化による日本の沿岸生態系や海洋漁業への影響の評価とその対策に役立つものとなることが期待されます。

栗原氏についての詳細情報は、略歴をお読みください:https://harukoku.wixsite.com/kuriharalab

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